キャブタイヤケーブルについて

キャブタイヤケーブルの許容曲げ半径・許容張力について

キャブタイヤケーブルの許容曲げ半径・許容張力について

キャブタイヤケーブルの許容張力や許容曲げ半径を記載しています。ケーブルの断線や破損が生じる原因となるため、必ずご使用のシーンに適したものをお選びください。わからない場合は、お気軽にお問い合わせください。

キャブタイヤケーブルの許容曲げ半径と仕上外形について

キャブタイヤケーブルの許容曲げ半径と仕上外形について

キャブタイヤケーブルの許容曲げ半径についての情報は、布設方式によって必要な場合があります。一般に許容曲げ半径は、ケーブルが太くなる(仕上外径=dが大きくなる)ほど大きくなり、通常以下のように表記されています。

曲げ半径の表記

仕上外径(d)の○○倍

正確には、ケーブルごとにメーカー仕様書にて確認が必要です。
許容曲げ半径を超える付加をかけ続けると導体を傷付けたり、ケーブルの被膜に亀裂が生じる場合があります。ケーブルの寿命が低下する恐れがありますので、布設場所に適したものをお選びください。

長期間安定して使用していただく場合は、推奨許容曲げ半径の数値を、設備上推奨許容曲げ半径がとれない場合は、最小許容曲げ半径の数値を参考にしてください。ただし、最小許容曲げ半径の値でご利用の場合は、推奨許容曲げ半径の値でご利用の場合よりも寿命は低下しますので注意が必要です。

この許容曲げ半径や許容張力は、ケーブルを決定する重要な要素の一つとなりますので、ご不明な点がある方はお気軽にお問い合わせください。

品種区分 推奨許容曲げ半径
(仕上外形の○○倍)
最小許容
曲げ半径
固定配線
部分
一般
キャブタイヤケーブル
可動部に使用する場合、
耐震型キャブタイヤケーブル以上のものを使用してください。
12倍以上 遮蔽なし:
4倍以上
遮蔽あり:
6倍以上
耐震型
キャブタイヤケーブル
12倍以上 10倍以上 同上
ステンレス(SW)鋼芯入りキャブタイヤケーブル 10倍以上 8倍以上 同上
編組導体
キャブタイヤケーブル
8倍以上 6倍以上 同上
編組導体
ビニルキャブタイヤケーブル
10倍以上 8倍以上 同上
推奨許容曲げ半径
: 長期間安定して使用していただくための目安です。
最小許容曲げ半径
: 設備上推奨許容曲げ半径がとれない場合の目安です。
(推奨許容曲げ半径よりも寿命は低下しますので注意してください。)
固定配線
: 異動を伴わない固定配線で使用する場合。
品種区分 一般
キャブタイヤケーブル
耐震型
キャブタイヤケーブル
ステンレス(SW)鋼芯入り
キャブタイヤケーブル
編組導体
キャブタイヤケーブル
ゴム系 2CT,2PNCT
3CT,3PNCT
T-2PNCT,T-2RNCT 2CSPLNCT,SW-2PNCT-B 2CCNCTF
ビニル系 VCT,VCTF GT-VCT   BO-VCT

キャブタイヤケーブルの許容張力について

張力の補強は、仕様方式によって必要な場合があります。正式にはお客様からの仕様確認書(チェックシート)の提出を元にケーブルメーカーが判断して仕様書を作成します。設計ご担当者に必ず確認を取ってください。

「許容張力」が必要な場合は、補強を加えます。補強方法はメーカーによって異なります。

大切なことは、こちらの2点です。

  • お客様からの仕様確認書(チェックシート)が正確であること
  • メーカーからの仕様書との照合を行うこと。

お手数ですが、仕様確認書の提出をお願いします。
これにより、現場に最適なケーブルの選定が可能となります。

現在お使いのケーブルの買い替えでしたら、以前提出されている仕様書や、サンプル(ケーブルの切れ端など)でも構いませんので、まずはご相談ください。

品種区分 計算方法(下記の方法で行うが最大値を200kgとする。)
一般キャプタイヤケーブル
耐震型キャプタイヤケーブル
編組導体キャプタイヤケーブル

[許容張力]=[公称断面積]×[線心数]×2.7

【例】16心×2平方ミリメートルの場合

2平方ミリメートル×16×2.7≒86kg

ステンレス(SW)鋼芯入り
キャプタイヤケーブル

[許容張力]=[公称断面積]×[線心数]×2.7
[許容張力A]=[公称断面積]×[線心数]×2.7
[許容張力B]=[1心の補強ステンレス本数]×[線心数]×1.5

【例】SW-2PNCT16心×2平方ミリメートルの場合
[2.0×16×2.7]+[3×16×1.5]≒158kg

補強ステンレス本数 0.75平方ミリメートル 1.25平方ミリメートル 2.0平方ミリメートル
3本 3本 3本

キャブタイヤケーブルの運搬用ドラムサイズについて

キャブタイヤケーブルは、条長やケーブルの外径に応じて紙巻又はドラム巻きで納入します。
ドラム巻きの場合、許容曲げ半径によってドラムサイズが決まります。
外径が大きいケーブルの場合はメーター数に限らず大型のドラムでの納入になります。ご了承ください。

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